数年前の日本もそうだったし,今の日本にも,エイベックスの赤字など(ZDIIの記事),音楽が売れない状況の予兆がみられる。音楽業界への断罪が,これからはじまるのだ。そう,これから。
ツタヤオンラインが,無料音楽ダウンロードサービス「フリー ミュージックダウンロード」を開始した。販促活動として,1週間程度,楽曲をフルサイズで視聴することができる。同社の実証実験では,ダウンロードした楽曲商品を購入する人は,通常の2.4倍に達したという。
認証が面倒だとか,1週間で聴けなくなるからCDを買うわけぢゃないよねとか,ツッコミどころはいっぱいあるけど,まぁそれなりにいいサービスかと思われる。重要なのは,フルサイズのダウンロードで購入が倍以上になるという点。MP3などの音楽ファイルが,商品の価値をさげるという考えを捨てられない音楽業界に対して,売れればいいという販売側のツタヤの方が,多少は前向きに感じられる。まぁ,そのキー認証はそれほど信頼性があるものぢゃないので;-P,条件なしで配付した方が早いと思うけど。
そういえば,ちょっと前にナップスターが使えなくなったのに,CDの売り上げが伸びないというニュースがあった(ZDNet Newsの記事)。だがその解釈は根本的に間違っているのかもしれない。とことん不景気の中,音楽的な大きなトピックもなく,CDの売り上げなどとことん低下してもおかしくなかった時代に,ナップスターによって,CDの売り上げはとんとんでいられた,という見方が正しい気がする。つまり,ナップスターの休止は,音楽不況のはじまりとなる。だが,そのナップスターを休止に追い込んだのは,音楽業界自らだ。自ら閉塞に閉じこもっていく音楽業界は死んでいい。僕は今日もファイル共有ソフトを立ち上げ続ける。(参考tnx >: LYCHEE SOUNDS -Auxtracker-)
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